人生の教養ブログ

学びを広める

「時間」とは?

時間とは何だろう

今回は時間って何だろうと、考えたことはありますか?

普段は意識しないと思いますが、楽しいときはすぐに過ぎ、つらいときは長く感じたり、時間とは不思議なものだなと私は思います。

そんな「時間」というものについて考えさせられる本をご紹介します。

ミヒャエル・エンデの『モモ』です。

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要約

主人公は、話を聞くことに関して特異な能力を持つ浮浪児のモモという少女です。

ある時を境に、都会では灰色の男たち=時間泥棒が人々を操り始め、人間に時間を節約させます。そしてそれを盗んでしまうのです。

人々は時間を節約するために、効率と早さだけを求め、人々の心の余裕や気持ちの豊かさが失われてしまいます。

ついにはこの世の時間を全て奪ってしまおうと企む灰色の男たちに挑む、モモのお話です。

 感想

作品は児童書で有名なドイツのミヒャエル・エンデという作家によるもので、児童図書なのですが、大人が読んでも考えさせられる点が多々あります。むしろ大人こそ読むべきだと思います。

『モモ』では時間泥棒や時間を節約する人間の姿は、現代の風刺として捉えることができます。

人々が時間を節約しようと効率合理性だけを求めて働き、自分のことだけを考えて生活する様はまさに現代の都市生活を思わせます。彼らは心の豊かさを失ってしまうのです。

それを操る灰色の男たちは、いろいろな捉えようがありますが、例えばインターネットやスマホと考えると時間が奪われるという表現も合いそうです。(作品が描かれた当時1970年代にはそんなものはありませんが...)

その対局にいるのがモモや子どもたちです。特にモモは現代人が失ったメンタリティーの比喩のように感じます。

光を見るためには目があり、音を聞くためには耳があるのとおなじに、人間には時間を感じとるために心というものがある。そして、もしその心が時間を感じとらないようなときには、その時間はないもおなじだ。

という一節がありますが、奥深い言葉だと思います。

読み終えて

この本を読み終えて、わたしは「もっと心にゆとりを持って暮らしていきたい」と思いました。

効率を求めても時間を節約しても、灰色の男たちに盗まれてしまっては悲しいですから。

モモという女の子から学んだことは、人と人の対話に時間をかけることの大切さです。そこに便利さを追求した、顔の見えない現代のコミュニケーションというものに疑問を投げかけて、今回は終わりにします。

この本の魅力を伝えるのはとても難しく、うまく伝わったか少し自信がないですが、ぜひ一度読んでみてください。

気づかされることが多くあると思います。

ありがとうございました。